夏の夜
蒸し暑い
毎年ニュースで言っているが、今年一番の暑さ、いったいどれくらい更新するのか。
しかし、結局、そこまで暑くはなかったりする。
また、毎年のように「節水」という言葉が伝えられる。
「断水」は幸い、経験がないが、とても困った気象状態だと思う。
寝起きは寝汗と共にやってくる。
ジトジト、ベタベタしている。
ここのところ、目覚めが良いことなどない。
「パパー」とべったりとくっついてくる子供を僕は抱きかかえ、「そろそろ起きないとな」と思う。
頭痛がもれなくついてくる。
カーテンを開ける気すらない。
なぜなら、カーテンを開けて見える日の光すら、僕にはストレスだからだ。
昨日は僕がトントンして、ぐっすり眠った子供。
いや、僕のトントンでなければ、絶対眠れないくらいだ。
元妻が寝かしつけても、絶対に眠らない。
僕だから、安心して眠る。
まるで、僕が呪文でも唱えたかのような状態だ。
「寝ようねー」と言って胸のあたりを軽くトントンして、5分くらいだ。
もう子供は完全に眠っている。
子供が寝た後は、僕が自由に過ごせる時間だった。
いや、本当は違ったわけだが、僕は子供が眠った後の余韻と、日々の疲れで一緒に眠ってしまうことも多かった。
しかし、元妻は違った。
「子供が寝た後こそ、活動の時間」と信じており、こっそりと僕を起こしに来る。
活動の時間・・・
それは、次の海外旅行の計画作成だった。
くそったれだと思った。
1回の海外旅行のために、どれだけの死にたい、苦しい思いを我慢しなければならないか。
元妻には、まったく理解されなかった。