あつしの生き方日記

うつ病、HSPとの向きあい方、その他を書きます

人は簡単には変わらない

こんにちは。

久しぶりのお昼の更新です。

ちょっと、ふと思い立ったことがあったので書きたいと思います。

もしかしたら、似たようなことを前にも書いているかもしれません。

 

僕は、家族やら会社(特に最初の会社)の人から、度々言われていた言葉があります。

「あなたが変わらなきゃ、周りは変わらないよ?」

という言葉です。

 

おそらく、けっこう、そう言われたことのある方は多いのではないのでしょうか。

最近、僕はそのような言葉を言われたら、同じ言葉を返すようにしています。

そっくりそのまま、お返しするような感じです。

 

精神疾患、特にうつ病の原因が脳内の問題ということにはなっておりますが、それだけでは解決しないものだろうと思います。

そこには、やはり考え方だったり、いわゆる「認知の歪み」というものが影響してきて、余計に落ち込んでしまうことになる。

とは言うものの、100人いれば100通りの生き方があるわけです。

そんな社会で、日常生活に支障が出てしまうことは、とてもおかしいことだと思うのです。

みんな顔が違うし、考え方も違う、それなのにどうして病んでいく人と、そうでない人が出てくるのか。

 

仕事を休んでいたりすると、家族が先ほどの言葉をかけてくるのです。

「結局、あなたが変わらないと何も変わらないんだよ」って。

また、休んでいる期間が長くなると、会社の人間からも言われるようになります。

少しメンタルヘルスについての勉強をした人が、すぐに飛びつくような内容。

「認知の歪み」

 

認知の歪みを修正するということは、考え方を変えるということです。

それは、つまり患者自身が何かしら変わる必要がある、ということになります。

そこで、大きな疑問が出てきます。

 

どうして患者だけが変わらないといけないのかなぁって。

もともと、社会というのはみんな違う考え、違う生き方をしている人たちで構成されているはず。だから、違って当たり前なのです。

違っているからこそ、その人なのです。

変わらなくても受け入れてもらえるような環境、ってそんなに難しいのかな?

 

他人はそう簡単には変わらない、って呪文のように何度も僕に言ってきましたよね?

あなた、今、他人(僕)を変えようとしていますよね?

そう簡単には変わらないのですよ。

それに、変わらなければ社会に復帰できない、のであれば、その社会は多様性を認めない環境ということになります。

 

小さいところで見ても、例えば家族。家族の間でも、なかなか違いを認めようとしない。そして、多数派の方に合わせなければいけない空気が作られる。

なかなか変えられない人は、「努力が足りない、弱い、柔軟性がない」など言われたい放題。

会社も会社で、同じ会社内では、なんとな~く共通した認識のようなものが作られている。それに合わないのであれば、どうしてもつらくなってきてしまう。

 

漠然とですが、「そんなことで良いのかな」と思うのです。

色々な原因が重なって精神疾患となってしまった患者さんが、自らの考え方や捉え方を変えるために、保険の効かない高額なカウンセリングを受ける。

そして、効果があれば良いのですが、僕の場合は途中で経済的に中断せざるを得なくなった。

繰り返しになりますが、みんな違った感性を持っていて、みんな違った背景があるのです。

ですから、会社の空気に合う合わない、という視点は、必要ないはずなんです。

 

治療が長期化してくると、最悪なパターンに陥ります。

主治医が言ってくるのです。「あなたが変わらないと」と。

四方八方から「変われ変われ」と散々言われていたら、そりゃあ「死にたい」ってなりますよね。

「じゃあ、他の人を探せば?」となりますよね。

 

一応、僕は認知行動療法をカウンセリングで受け、実生活ではまるで効果がなかった一人です。

そして、散々周りから、「あなたが変わらないと、周りは変わってくれないよ」と言われてきた人間です。

そんな経験から、ものすごく理不尽だなと思ったので、忘れない内に書きました。

 

それから、僕はこう言うようになりました。

「変わってほしいなら、まずはあなたが変わらないとね。他人は変えられないんだよ」

って。

ちょっといじわるみたいな感じですが、たいてい、そう言うと「屁理屈だ!」と怒られます。

そもそも、一方的に「あなたが変わらないと」と言ってくることも、屁理屈ですよね。

 

色々な人、日本人だけでなく、外国人もたくさん社会で活躍するようになってきました。

「うちの空気に合わない」そんなことは、もう言っていられません。

どんな人でも、病むことなく、自由に楽しく、安心して過ごせる社会が出来上がることを願っています。

そして、僕もそんな社会になるよう微力ながら働きかけていきたいと思います。