あつしの生き方日記

うつ病、HSPとの向きあい方、その他を書きます

温かい人間関係

こんばんは。

今日は文化の日ですね。そういえば、文化の日は名古屋では、晴れの天気が圧倒的に多い、ということを言われていました。

今日は曇り空でしたが。

なんで文化の日には晴れが多いのかは分かりませんが、調べたことがあります。

というのも、11月3日、文化の日は、最初の妻との結婚記念日だったからです。

 

ほぼ毎年のように晴れで、まだ比較的暖かいということで、その日を選びました。

今となっては、ただそんな思い出だけが残っているのです。

 

さて、皆さんは電話って好きですか?

僕はそれなりに好きです。

と言っても、一時期、電話恐怖症になったことはありました。

今、ラインやメールで用件を済ませることが多く、電話をする機会があまりないという方もいらっしゃると思います。

仕事でなら・・・、という方もいらっしゃるでしょう。

よく、新入社員が電話を取らない!といった嘆きの声が載っている記事もあります。

 

仕事であっても、電話での連絡はあまりしない、という職場、職種もあることでしょう。

僕が一番嫌いなのは、強要です。

 

僕が新卒で入った会社では、まず新人は電話を取る。そして、取引先や内部の人の名前を覚えていく、ということが「強制」されました。

職場に電話がかかってくると、まず最初に僕の目の前の電話が鳴ります。

職場は基本的にシーンとしていました。みんな、パソコンに向かって仕事をしている。

シーンとした中、僕の目の前の電話が最初に鳴る。

最初の会社は、会社名が長いのです。

そして、その職場には僕に嫌がらせをしてきたお局さんがいる。

シーンとした職場、お局さんは僕の背中を見るような場所に座っている。

電話に出て、名乗る・・・、噛む。見事に噛みました。

職場の全員にその「噛み」が丸聞こえなのです。

ある時は、噛んで電話に出て話をしていると、後ろのお局さんが笑いだして、「噛みすぎでしょ笑笑」とか大声で言うのです。

 

また、かかってくる電話も多かったのですが、僕から電話をかけることも非常に多かったです。1日中、誰かしらと電話をしていたという印象です。

そんな時にも、僕が電話で笑いながら少し世間話をしていると、後ろのお局さんが、これまた聞こえるような声で

「笑い声が気持ち悪いよね・・・」とか

「話が長くない?」とか

 

そんなことを毎日経験していると、電話に出ることも怖くなりますし、また、電話で話していても、お局さんを始めとした、周りの人の視線や声が気になって仕方ない。

時には、電話の内容が全然頭に入ってこず、何度も聞き返したこともありました。

 

まず、それが僕の最初の電話恐怖症の始まりでした。

 

次は、最初の職場から異動して、外回り中心の職場に移った時でした。

営業の人間は、会社から携帯電話を持たされました。その電話が怖くなったのです。

なぜかというと、取引先に行って、車内に携帯電話を置いた状態で、10分ほど少しだけ話をして車に戻ってくる。

「着信履歴 20件」

また、運転中にも容赦なく電話がかかってきます。もちろん、運転中なので出ないのですが、立て続けにかかってくる電話。

もう、携帯電話が呪われてるんじゃない?と思えるくらいに鳴る鳴る鳴る・・・

 

そんな会社を退職して以降、お陰様でそれほど過酷な電話を強制されることはなくなりました。

あー、そうだ!肝心な話を忘れてた。

最初の会社の電話恐怖症に拍車をかけたのが、最初の妻からの電話でした。

妻は残業の少ない仕事でした。僕はサービス残業満載の仕事でした。

だいたい、19時くらいになると、電話がかかってくるのです。

「いつ帰るの?」もう少しキレています。

それで、分からないなんて答えようものなら、ブチギレです。

なので、あと1時間くらいかな。とか答えます。

すると、15分後、30分後、電話がかかってきます。

「もう会社出た?」と

これが、ほぼ毎日でした。

 

ちょっと古い話をしてしまいましたが、こんな感じで、会社の電話だけでなく、自分の携帯電話すら怖くなった時もありました。

 

今では、一応、電話で話すことは楽しいなと思います。

お局さんに「声が気持ち悪い」などと言われたこともありましたが

ようやく、「ま、いっか」と思えるようになりました。

 

このブログで発信している「安心感」についても、HSP気質をお持ちの方全員が当てはまるわけでもありません。精神疾患の方全員が当てはまるものでもありません。

こうした発信が「心地よい」と感じて下さる方がいる一方、「うさんくさい!」とうっとおしく感じる方もいる。

僕の声が「気持ち悪い」と言う人もいれば、そうでもない人もいるでしょう。

 

何事にも、合う合わないがあります。

今日の記事の電話についても、「どうしても電話で話すのが苦手」という方に、強要するのは良くない。

「場数を踏めば慣れる」といった言葉は昔から頻繁に使われていますが、

「場数を踏めば踏む程に苦手が増していく」ということもあるのです。

そんな場合に、「とにかく経験しなさい!」というのではなく、負担を軽くする配慮が、自然とできれば良いですよね。

 

そんな配慮を受けている中で、もしかしたら、「ちょっと電話、とってみようかな」

といった気持ちが出てくるかもしれません。

苦しいなと思うこと、苦手なこと、好きじゃないこと、の克服という名目を借りて、どんどん自分を追い詰めていませんか?

苦手なものは苦手、上達しないものは上達しない。

 

特に現在の社会を見てみると、「数をこなせば上達してできるようになる」というよりは、「上達する前に潰れて病んでしまう」のかなと思えます。

気が向いた時だけ、少しだけできたら良い。そんな気持ちで良いのではないでしょうか。

先に「配慮」という言葉を使いましたが、この言葉は実はあまり好きではありません。

なぜかと言うと、「配慮」をされている側に、どうしても負い目が出てしまうからです。

例えば、職場への復帰の際、短時間勤務や業務内容の見直し、といったいわゆる「配慮」がとても重要になってくるとは思いますが、復帰する側としては、会社に配慮をしてもらっているという負い目を感じながら過ごすことになります。

そこに生まれてくるのは「焦り」です。

そんな「配慮」が必要なくなるよう、早く元に戻らないと、と焦ってしまう。

 

そのような「負い目」を感じさせるようでは、なかなか難しいなと思うのです。

それは復職に限らず、どんな人間関係でも言えることなのかな。

ですから、「配慮」ではなく、「温かな受け入れ」となれば良いなと思います。

様々な人間関係が、そんな「温かな受け入れ」で包まれたら、自然と苦しいことにも挑戦しようかな、って思えるのかもしれない。

 

人との温度のある優しい交流が解決できる問題は、多くあるのかなと思います。

それほどまでに、「温かさ」を十分に受けることができない環境が「当たり前」になってしまってはいないだろうか。

僕はひたすら、言葉の温かさ、優しさ、安心感を追求していきたい。